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山形県置賜地方で昭和47年頃には、100ha程栽培されネギの王様的存在でした。現在では南陽市梨郷を中心に、地元の人々の根強い需要に応えるのみで、すっかり太ネギに座を奪われてしまいました。曲がりネギの品種は定かではなく、地名で和田系、砂塚系、旧家の名で呼んでいるそうです。近頃地物の野菜ということで少々見直されつつありますが、7月~8月に植え直しが必要で手間のかかるネギです。九条ネギの様に分けつします。
曲がりネギ物語
9月に採種したネギ苗は厚い雪の下で春を待ちます。積雪が多いと苗も腐ったり、凍ったりして量は不安定です。春に仮植し、真夏の7月~8月に斜めに植え直して土寄せをします。土の中に隠された部分は白ネギとなり、そこから伸びようとする青い部分は土の上から曲がって伸びて行きます。逆境に立ち向かって曲がってでも伸びようとするネギの力は直ネギには得難い色つや、とろける様な柔らかさ、甘みとなって現れます。軽くあぶったりして火を通すとトロットした食感と甘みがたまりません。
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長ネギと同様ですが、やわらかくて、おいしいのでさっと火を通すのみで大丈夫です。焼いても、煮ても、もちろん生でも!
・鍋料理に
・さらしネギ(白髪ネギ)ーサラダ、ブリ大根、
牛丼などに
・ふかしてドレッシングで
・かき揚げの具に
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厳しい暑さ、寒さに耐えた
曲がりねぎ
不格好でもとにかく甘くて
柔らかい!
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