りんご
美味探求 山形美味屋のりんごは農薬の使用を削減して、有機肥料のみで栽培しています。果物の中で最も手間がかかるといわれるりんごには本来なら沢山の農薬が必要ですが、昔ながらの木酢液や、効き目が弱くても安全だと判断できる厳選された農薬のみを必要な時にだけ使います。りんごの木を一本一本見て回り、病気になっていないか、虫に食べられていないかの確認も決して欠かさず、自分たちが納得できるりんごを育て続けています。
■りんご物語
本来、りんごは大きくて色づきの良いものほど高く売れるため、化学肥料で大きくしたり、早い段階からりんごの周りの葉を取って色づきを良くするのが一般的な栽培方法ですが、おいしさを重視しているため、化学肥料は一切使わずに有機肥料のみを使ってりんごの木が欲する養分だけを与え、りんご全体が熟すのを待ってから葉を取ります。りんご本来の自然の力を信じているわけです。雪深い置賜地方では冬になると重い雪をかき分けて畑に通い、りんごの木に積もった雪を落とすことも必要です。春には一斉に咲くりんごの花芽の良し悪しを見分けながら摘んで歩いたりと、作業は一年中続きます。厳しい自然条件の中、努力や工夫を積み重ねが安心でおいしいりんごを育てていきます。